Nature ハイライト

免疫学:SLC19A1は環状ジヌクレオチドの輸送体である

Nature 573, 7774

環状ジヌクレオチドは細胞内タンパク質STINGに結合して活性化し、その結果、I型インターフェロンや炎症性サイトカインが産生される。このSTING経路は、侵入微生物やがん細胞の除去に重要な役割を果たしているだけでなく、無菌性の炎症や自己免疫にも重要な役割を担っている。今回D Rauletたちは、還元型葉酸の輸送体であるSLC19A1が環状ジヌクレオチドの主要な輸送体であることを明らかにし、cGAMP(DNAセンサーであるcGASが産生したり、がん細胞が分泌したりする)や細菌由来のCDN、合成CDNなどの細胞外CDNが細胞質ゾルへと入り込む仕組みの説明を提案している。この研究は、基礎科学とバイオテクノロジーの両方に意味を持つものだ。

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