Nature ハイライト
考古学:先史時代の育児
Nature 574, 7777
今回、ドイツ・バイエルン州の青銅器時代と鉄器時代の乳児の墓から出土した小型の飲み口付きの土器3点には、かつて反芻動物の乳が入れられており、場合によっては粥状の肉も少量混ぜられていた可能性があることが明らかになった。この研究は、先史時代の乳児に食餌を与えるため、または離乳のために用いられていた食品の種類に関する直接的な証拠をもたらすものである。調べた器のうち2点は、バイエルン州の前期鉄器時代の墓地から出土したもので、年代は紀元前800~紀元前450年と推定されている。第3の器は後期青銅器時代(同じくバイエルン州)のもので、推定年代は紀元前1200~紀元前800年である。乳児に食餌を与えるために用いられていた可能性のある器で最古のものは、5000年以上前の新石器時代までさかのぼる。
2019年10月10日号の Nature ハイライト
地震学:余震と前震を区別する
免疫学:肝細胞によるCD8+ T細胞のプライミング
構造生物学:ヒトの可溶性グアニル酸シクラーゼの構造と機能についての知見
材料化学:高エントロピー合金中に立つ波
マイクロ流体力学:自己融合マイクロ流体流によるパルス状試薬送達
生物地球化学:白亜紀/古第三紀境界の後の回復期間
考古学:先史時代の育児
腫瘍生物学:マラセジア属の菌類は膵臓がんを促進する
がん治療:肝臓がんの効果的な治療法の開発
分子生物学:白血病で見られるスプライシングとDNAメチル化の協調的変化