Nature ハイライト

プラズマ物理学:熱核融合へのさらなる一歩

Nature 609, 7926

熱核融合という最終目標の達成に向けた、プラズマの磁場閉じ込めのためのトマカク動作では、プラズマが、自立した核融合を実現するのに十分なほど高温で、かつ、数十秒間存在できるほど安定でなければならないという、相反する2つの要求を満たす必要がある。既存の動作領域は、この2つの要求のうちどちらか1つを満たすようにしか最適化されていない。今回Y Naたちは、韓国超伝導トカマク先進研究装置(KSTAR)においてこの2つの要求を両立させ、108 Kという高温のプラズマを20秒間生成する、トカマクの新しい動作モードを報告している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度