Nature ハイライト
古生物学:地球の軌道変動の植物プランクトンの進化への影響
Nature 601, 7891
円石藻類などの石灰質植物プランクトンは、環境条件の長期的変化に敏感なことが知られている。今回L Beaufortたちは、円石藻類のサイズが、約10万年と約40万5000年という地球の軌道離心率の周期的変化と相関していることを示している。AIを用いた膨大な量のデータの解析により、円石藻類進化の変化の原動力に関して存在した多くの混乱が解消された。地球システムにおける円石藻類の重要性を踏まえると、この研究は、熱帯の季節性の過去の変化や炭素循環全般に関する理解を深める上で重要なものと考えられる。
2022年1月6日号の Nature ハイライト
物性物理学:鉄系超伝導
天文学:これまでになく金属量の少ない恒星ストリーム
素粒子物理学:反物質と相対論の関係を探る
物性物理学:回転する量子気体を用いた量子ホール物理のシミュレーション
エネルギー科学:太陽光と空気から燃料を作る
地球科学:660 km不連続面の相転移による沈降
生態学:水銀の放出をやめれば魚はすぐにきれいになる
古生物学:地球の軌道変動の植物プランクトンの進化への影響
ゲノミクス:slide-DNA-seq法を用いたクローン不均一性の空間分解検出
神経科学:脳内での座標変換
神経回路:局所回路による空間選択性の増幅
コロナウイルス:コロナウイルスの不稔感染が起こる仕組み
発生生物学:白斑のパターンを決定する真皮繊維芽細胞
腫瘍生物学:悪性クローンの適応度の非遺伝的決定因子
細胞生物学:修飾が道案内
神経変性:ALSのTDP-43繊維の構造
生化学:RNAを切断するDNA酵素の構造の時間分解解析