Nature ハイライト

古生物学:地球の軌道変動の植物プランクトンの進化への影響

Nature 601, 7891

円石藻類などの石灰質植物プランクトンは、環境条件の長期的変化に敏感なことが知られている。今回L Beaufortたちは、円石藻類のサイズが、約10万年と約40万5000年という地球の軌道離心率の周期的変化と相関していることを示している。AIを用いた膨大な量のデータの解析により、円石藻類進化の変化の原動力に関して存在した多くの混乱が解消された。地球システムにおける円石藻類の重要性を踏まえると、この研究は、熱帯の季節性の過去の変化や炭素循環全般に関する理解を深める上で重要なものと考えられる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度