Nature ハイライト

免疫:世界的大流行の可能性をはかる

Nature 444, 7117

アジア、ヨーロッパ、およびアフリカで流行しているH5N1型鳥インフルエンザウイルスは、ヒト型細胞の受容体に結合できない。このことは、ヒトに感染する変異型インフルエンザの世界的大流行を防止する一因となっている。今回、ベトナムやタイで鳥インフルエンザウイルスに感染した数少ない患者の一部から分離したH5N1型ウイルスの研究により、ウイルス・ヘマグルチニンに2つの変異が生じていることがわかった。この変異により、ウイルスは、ヒトと鳥の両方の受容体に結合できるようになる。これらの変異は、流行中のH5N1型に、世界的大流行を引き起こす可能性があるかどうか検討するための分子マーカーとして役立つ可能性があることを示唆している。

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