Nature ハイライト 宇宙:水のある惑星の兆し 2007年5月31日 Nature 447, 7144 惑星系は、星形成過程で若い星の周囲に取り残された塵とガスの円盤の中で形成される。これらの円盤の地球型惑星形成領域は、非常に狭い角度範囲にあり、最大級の地上望遠鏡や宇宙望遠鏡がもつ角分解能よりはるかに小さい。今回、ケック干渉計に設置した新しい装置を使って、若い星MWC 480から1天文単位(太陽-地球間距離)以内の領域に、水蒸気と原子状水素を含むガスが観測された。この水蒸気は、おそらく移動する氷天体の昇華でできたものと考えられ、地球型惑星形成の際に水の貯蔵場所の役割を果たしている可能性がある。 2007年5月31日号の Nature ハイライト 医学:プリオンを識別する 宇宙:水のある惑星の兆し 物性:超伝導ペア 気候:熱帯低気圧が起こす海洋混合 進化:個性はこうして生まれる 進化:種分化のための試験別居 脳:算数学習に朗報:計算能力は自然に備わっている 医学:精神遅滞とクロマチンとの関連付け 目次へ戻る