Nature ハイライト 細胞:肺癌とALK 2007年8月2日 Nature 448, 7153 肺癌の発生率は高いにもかかわらず、その分子レベルでの発症機序の多くの側面はほとんど明らかになっていない。したがって、かなりの割合の非小細胞肺癌患者で、染色体2pの小さな逆位が今回発見されたことは重要だと考えられる。この逆位によって、EML4というタンパク質の一部と、ALK(anaplastic lymphoma kinase)というキナーゼの一部からなる融合タンパク質が生じる。この融合キナーゼの遺伝子はトランスフォーミング癌遺伝子として働き、診断や治療の標的として有望である。 2007年8月2日号の Nature ハイライト 脳:脳損傷後の刺激で意識回復を狙う 遺伝:クロマチン・プロファイリング 細胞:違いをシグナル伝達 細胞:肺癌とALK 物性:グラフェンでのスピン輸送 地球:剪断応力が起こす微動 進化:最古の硬骨魚類の顎と歯 進化:ミクロな規模のマクロな進化 遺伝:新たな糖尿病遺伝子の発見 物理:秩序と無秩序 目次へ戻る