Nature ハイライト 進化:最古の硬骨魚類の顎と歯 2007年8月2日 Nature 448, 7153 有顎脊椎動物の最も初期の進化史を記録する化石は極めて少ない。硬骨魚類のうち現生につながる冠分類群(四肢動物を含む硬骨魚類)は、シルル紀(4億1,800万年前)までさかのぼることがわかっているが、それより古い硬骨魚類の歴史をたどることは難しい。今回Botellaたちは、硬骨魚類の特徴を示す初めての明白な証拠を、シルル紀後期(4億2,300万〜4億1,600万年前)の魚類であることが知られている2種の魚類で見いだしたことを報告している。これにより、これらの2つの魚類が今まで知られている中で最古の硬骨魚類であるだけでなく、系統発生的に最も原始的な硬骨魚類であることが実証された。 2007年8月2日号の Nature ハイライト 脳:脳損傷後の刺激で意識回復を狙う 遺伝:クロマチン・プロファイリング 細胞:違いをシグナル伝達 細胞:肺癌とALK 物性:グラフェンでのスピン輸送 地球:剪断応力が起こす微動 進化:最古の硬骨魚類の顎と歯 進化:ミクロな規模のマクロな進化 遺伝:新たな糖尿病遺伝子の発見 物理:秩序と無秩序 目次へ戻る