Nature ハイライト

Cover Story:温室効果ガスにかかわる駆け引き:気候とオーストラリアの選挙/米国大統領候補のリーダーシップ力は?

Nature 450, 7168

今週号のNews Feature特集は、気候変動がオーストラリアと米国の政治に及ぼす影響に注目している。オーストラリアでは、現在続いている干ばつが、11月24日に行われる総選挙の主な争点の1つとなるのを後押ししている。最新の世論調査では、気候変動に関する京都議定書の批准を拒んできたジョン・ハワード首相は、選挙に勝利したら議定書を批准することを宣言している野党労働党のケビン・ラッド党首に支持率で遅れをとっている(News Feature p.336)。一方、米国では2008年の大統領選挙をめぐって既に選挙運動が盛んに行われており、有力候補たちは気候変動対応策に関する声明を発表しているが、そのレベルはさまざまである。しかし、新大統領は、真の変革を成立させるだけの力をもてるのだろうか。Natureでは、米国行政府の果たす役割や、権力の移行後に予測される事態を検証する(News Feature p.340)。今週号ではまた、連邦議会で現在審議中の気候関連法案に対する産業界、立法府、政策専門家の意見を紹介しており、また、本誌コラムニストで政策専門家のDavid Goldstonは、法律として最終的にどのような形になりそうかを予想している。表紙グラフィックはDavid Parkinsによる。

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