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宇宙：衝突でできた超新星

Nature 450, 7168

SN 2006gyは、極めて明るい超新星爆発で、大質量星コアの重力崩壊から生まれる典型的な超新星よりも、エネルギーがおそらく100倍高いと考えられる。現在の理論では、この超新星爆発の前駆天体は、太陽の100倍以上の質量をもつ星とされる。しかしこの考え方は、SN 2006gyのスペクトルとは一致しない。スペクトルは、爆発のずっと前に大質量星が失ったはずの水素外層の存在を示しているからだ。今回2つの研究グループが共に、この爆発について、また異なる説明を裏付ける証拠を示している。これらの説明はどちらも衝突が関係するものだ。S F Portegies ZwartとE van den Heuvelは、高密度の若い星団における大質量星の衝突頻度は高く、SN 2006gy級の爆発が起きる可能性が十分に考えられることを示している。またS E Woosleyたちは、この最も明るい超新星が、電子・陽電子対生成によって不安定になった大質量星から放出された物質からなる球殻どうしが衝突してできたとするモデルを提示している。

2007年11月15日号の Nature ハイライト

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