Nature ハイライト

地球:沈み込み帯地震は連発する危険がある

Nature 451, 7178

太平洋の島々で、その主権を巡って日本とロシアの間に論争があることからしばしばニュースとなる千島列島で最近起きた2つの巨大地震は、沈み込み帯における巨大地震が沈みつつある海洋プレート内部の応力と地震活動に影響を及ぼしうる過程のめざましい証拠といえる。2006年11月15日に起きたマグニチュード8.3の地震によって、まず、太平洋プレートが千島弧中央部の下に沈み込んでいる低角のプレート境界が破壊された。そして数分以内に、千島海溝の海側のアウターライズ地帯でプレート内伸張型地震が起きた。その後2007年1月13日には、マグニチュード8.1の地震が太平洋プレート上部を通して広がる正断層を破壊して、これまでに記録された中で最大の浅部伸張型地震の1つが生じた。

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