Nature ハイライト 進化:ヨーロッパにもいた角竜類恐竜 2010年5月27日 Nature 465, 7297 角竜類恐竜は、白亜紀後期の東アジアおよび北米西部の動物相に特徴的な構成群であり、通常はこの2つの地域に固有のものだと考えられている。角竜類がこれらの地域以外に生息していた可能性を示す手がかりはこれまでにもあったが、確かなものではなかった。現在のハンガリーで角竜類の新種が発見されたことは、白亜紀後期の生物地理学にまだ予想外の発見がありうることを示している。当時のヨーロッパの大部分は、アフリカ大陸とユーラシア大陸の間に存在した群島であった。現在のところ知られている化石は少ないが、ヨーロッパから恐竜の生物地理学に関する手がかりが今後も得られる可能性がある。 2010年5月27日号の Nature ハイライト 宇宙:レーダーで見た火星 物理:核の魔法 物性:モーメントを分ける 進化:ヨーロッパにもいた角竜類恐竜 遺伝:肺がんの変異 病理:血塊を捕らえて流す 進化:イカに似たネクトカリス 目次へ戻る