Nature ハイライト 環境:固相のエアロゾル 2010年10月14日 Nature 467, 7317 二次有機エアロゾル(SOA)粒子は、光を散乱したり、雲凝結核となったりするため、地球の放射収支に影響を与える。SOA粒子は普通、液体であると仮定されることが多いが、今回の実験研究によって、SOA粒子は周囲条件下でアモルファス(おそらくガラス状の)固体状態となりうることが示された。この発見は、植物生育室内で栽培された苗木から生じる揮発性有機化合物の酸化生成物から形成されたSOA粒子のモニタリングと、大気の酸化事象の後に森林で行われた測定に基づいており、大気中の二次有機エアロゾルの形成と変質の反応速度論的性質と熱力学的性質についての従来の考え方に、異議を唱えるものとなっている。 2010年10月14日号の Nature ハイライト 細胞:動原体と微小管の相互作用 宇宙:冷たいガスが星形成を促す 宇宙:彗星が彗星でなくなるとき 物理:分子をレーザー冷却する 環境:固相のエアロゾル 地球:水を含まない沈み込みについて考察する 医学:消化器がんの発症因子ETV1 医学:単純ヘルペスウイルス1型の侵入タンパク質 目次へ戻る