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構造生物学:タキソールを合成する酵素の構造

Nature 469, 7328

抗がん化合物タキソール(パクリタキセル)などの多くの天然C20ジテルペンの生合成の最初の過程は、タキサジエン合成酵素により触媒されるイソプレノイドの環化である。タイヘイヨウイチイから得られるこの酵素のX線結晶構造が、今回決定された。そのC末端触媒ドメインは、クラスIテルペノイドシクラーゼでみられる様式で基質を結合し活性化しているが、N末端ドメインと3番目の「挿入」ドメインは、クラスIIテルペノイドシクラーゼと同じ様式で折りたたまれている。これにより、この酵素はすべてのテルペノイドシクラーゼの原型となる祖先であると考えられる。

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