Nature ハイライト
量子情報科学:ナノワイヤーキュービットに向けて
Nature 468, 7327
有望な新しい形の量子ビット(キュービット)であるスピン–軌道キュービットは、電荷キュービットとスピンキュービットのどちらよりも優れたものとなるかもしれない。量子物理では、電子の運動はスピン–軌道相互作用とよばれる基本的な効果を通して、それらのスピンに影響を与えることができる。Nadj-Pegeたちは、ヒ化インジウムナノワイヤーにスピン–軌道量子ビットを作製した。このスピン–軌道キュービットは電気的に制御可能で、情報はスピンに蓄えられる。ナノワイヤーは、スケーラブルなキュービットレジスターの一次元テンプレートとなるため量子計算に特に適しており、電子デバイスと光学デバイスの両方で機能することが可能である。
2010年12月23日号の Nature ハイライト
進化:古代のシベリア人の指の記録
医学:衝動性につながる遺伝子
細胞:BETブロモドメインを標的とするヒストン模倣阻害物質
宇宙:4つの惑星を含む太陽系外惑星系
量子情報科学:ナノワイヤーキュービットに向けて
物性:グラフェンの端を電子顕微鏡で観察する
地球:地下でこっそり生じていた超塑性
医学:髄芽腫サブタイプの発見
細胞:細胞運命決定におけるZRF1の役割