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物性:グラフェンの端を電子顕微鏡で観察する

Nature 468, 7327

グラフェンの端を電子顕微鏡で観察する
グラフェンの端を電子顕微鏡で観察する | 拡大する

Credit: Masanori Koshino

電子顕微鏡は、個々の元素を原子分解能で識別できる段階にまで進歩した。産業技術総合研究所の末永和知と越野雅至は、炭素などの軽原子の1個1個について、微細構造の分光学的情報が電子顕微鏡を使って得られ、これから原子の化学状態が調べられることを明らかにしている。グラフェン試料端部の1配位、2配位、3配位の炭素原子が識別されたことは、今回開発された方法の分析能力をはっきりと示している。

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