Nature ハイライト
物性:グラフェンの端を電子顕微鏡で観察する
Nature 468, 7327
電子顕微鏡は、個々の元素を原子分解能で識別できる段階にまで進歩した。産業技術総合研究所の末永和知と越野雅至は、炭素などの軽原子の1個1個について、微細構造の分光学的情報が電子顕微鏡を使って得られ、これから原子の化学状態が調べられることを明らかにしている。グラフェン試料端部の1配位、2配位、3配位の炭素原子が識別されたことは、今回開発された方法の分析能力をはっきりと示している。
2010年12月23日号の Nature ハイライト
進化:古代のシベリア人の指の記録
医学:衝動性につながる遺伝子
細胞:BETブロモドメインを標的とするヒストン模倣阻害物質
宇宙:4つの惑星を含む太陽系外惑星系
量子情報科学:ナノワイヤーキュービットに向けて
物性:グラフェンの端を電子顕微鏡で観察する
地球:地下でこっそり生じていた超塑性
医学:髄芽腫サブタイプの発見
細胞:細胞運命決定におけるZRF1の役割