Nature ハイライト

構造生物学：MecA–ClpCの構造と作用基盤

2011年3月17日 Nature 471, 7338

ATP依存性プロテアーゼは生きている細胞すべてで見つかり、タンパク質の品質管理にかかわっている。Clp/Hsp100タンパク質アンフォールディング酵素は、ATP依存性シャペロンのAAA+スーパーファミリーに属し、タンパク質をプロテアーゼ複合体のタンパク質分解チャンバーへと送達する。ClpCタンパク質のアンフォールディングユニットは、ClpCPプロテアーゼ複合体の活性化と、そこへの基質ターゲッティングにアダプタータンパク質のMecAを必要とする。今回、MecA–ClpC複合体の構造解析と生化学解析が行われ、この重要な分子機械を動かす構造原理が明らかになった。