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地球:PETM事件を引き起こした2つの温暖化

Nature 467, 7318

暁新世始新世境界温暖極大期(Palaeocene–Eocene thermal maximum;PETM)は約5,580万年前に起きた急激な温暖化としてよく知られており、炭素同位体比偏位に記録されているように、おそらくメタンハイドレートからの大量の温室効果ガス放出が原因だと考えられている。今回R Secordたちは、米国ワイオミング州ビッグホーン盆地で得られた哺乳類の歯の同位体分析により、同位体比偏位に先立って大陸では約5 °Cの気温上昇が起こったことを明らかにした。したがってPETMは、それぞれ異なる過程により生じた、少なくとも2つの独立した温暖化事象により引き起こされたようだ。

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