Nature ハイライト

生理:暁の急襲に抵抗

Nature 470, 7332

概日リズムは発生や代謝のさまざまな過程を幅広く調節し、適応度を高めている。Hyaloperonospora arabidopsidisはシロイヌナズナのべと病の原因となる病原性の卵菌だが、今回この菌に対する植物の抵抗性の研究によって、植物の自然免疫応答と概日時計との結びつきが明らかになった。概日リズムの中心的調節因子CCA1が、R遺伝子を介した防御応答にかかわる新しい遺伝子群を調節することがわかったのである。この仕組みによって、一般に病原体が胞子をまき散らす時間帯である早朝に、植物は感染を「見越して準備する」ことが可能になる。

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