Nature ハイライト 宇宙:初期の銀河団のようす 2011年2月10日 Nature 470, 7333 ビッグバン後わずか10億年に相当する赤方偏移z = 5.3にある、大質量銀河の「原始銀河団」が、宇宙進化サーベイ(COSMOS)で得られたデータに見つかった。このプロジェクトは、ハッブル望遠鏡と地上に設置した望遠鏡の能力を組み合わせて、ろくぶんぎ座内の2平方度の広さの天空を観測するというものだ。原始銀河団は、差しわたし13メガパーセク(4,000万光年)より広い密度超過領域を占め、分子雲や若い星が豊富である。その性質は、銀河形成シミュレーションの予測と一致しており、原始銀河団が進化して、より低赤方偏移の位置に見られる典型的な大質量銀河団になることを示唆している。 2011年2月10日号の Nature ハイライト がん:前立腺がんに見られる遺伝的変異 脳:攻撃行動と交尾行動はリンクしている? 構造生物学:多サブユニット複合体の解明を進める 宇宙:初期の銀河団のようす 化学:多角化する不斉触媒 気候:南極の気候への影響の変化 系統分類:無腸類は単純な生き方を選んだ 発生:発生中の網膜に指示を出す分子 目次へ戻る