Nature ハイライト

地球:東北地方太平洋沖地震

Nature 475, 7356

国土地理院が管理する全地球測位システム観測網のデータの詳細な解析から、2011年3月11日にマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生した日本沿岸沖の巨大逆断層における、地震時および地震後のプレート間すべりの分布の記録が得られた。地震時のすべり領域は日本海溝に沿って約400 kmにわたっており、地震前の固着域と一致している。地震後のすべり領域は地震時のすべり領域と重なっていて、その周辺へと広がっている。このような測地学的データは、他の沈み込み帯に沿った地域での地震発生の可能性の予測を改善するために役立つと考えられる。News & ViewsでJ-P Avouacは、地震災害を評価する現在のモデルについて論じている。

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