Nature ハイライト
宇宙:対になったブラックホール
Nature 477, 7365
互いの間の距離が銀河の直径よりも短い大質量ブラックホールまたはクエーサーの対は、銀河の形成と成長のほとんどのモデルで予想されているが、見つかった例はわずかしかない。今回チャンドラX線観測衛星の画像から、ほぼ130パーセク、つまり約430光年しか離れていない活動的なブラックホール対が近傍の渦巻銀河NGC 3393中で見つかった。この銀河の規則的な渦巻形態と、銀河核近傍の星の大部分が古い種族であること、そしてバルジに埋もれたブラックホールどうしが近接していることは、これらが小規模の合体現象によって生じたことを示唆している。
2011年9月22日号の Nature ハイライト
遺伝:シロイヌナズナの系統間の差異
免疫:重鎖形成の秩序を守る
宇宙:対になったブラックホール
物理:表面音波に波乗りする電子
材料:たいていのものは寄せつけない表面
地球:原生代の鉄を探す
医学:現在のコレラ流行はどこから始まったのか
医学:HIV/エイズ治療のための中和抗体
遺伝:部分合成酵母ゲノム
生理:サーチュイン活性の再検討