Nature ハイライト

量子情報科学:量子計算の誤りを減らす方法

Nature 482, 7385

量子コンピューターの能力を利用する際の厄介な問題は、量子コンピューターが古典的なコンピューターよりも誤りをしやすいことである。このような誤りは、量子誤り訂正符号を使えば、計算能力を損なうことなく検出し訂正できるが、こうしたものの中で最も簡単なのが3キュービット符号である。今回、超伝導回路を使って、3キュービット量子誤り訂正を実現した結果が報告されている。位相反転誤りとビット反転誤りは、普遍的で可逆的な古典計算を可能にする論理ゲートであるトフォリゲートを使って高い忠実度で補正される。この研究結果は、任意の単一キュービットの誤りを訂正できるような、もっと複雑なデバイスの概念的要素を確立するのに使えそうだ。

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