Nature ハイライト

細胞:危険な細菌を検出する受容体

Nature 482, 7385

糖質と結合するタンパク質であるガレクチンは、細胞の内外で広範な機能を果たしている。ガレクチンは細胞質に集積しているが、細胞質には通常、複雑な糖質が存在しないので、ガレクチンは危険認識受容体やパターン認識受容体の第一候補と見なされている。そして今回、ガレクチン8が、細胞を細菌感染から守る危険受容体であることが突き止められた。ガレクチン8は、細菌を取り込んだ小胞上に損傷によって露出した宿主多糖に結合し、ユビキチン結合オートファジー受容体NDP52を動員して、侵入細菌を細胞質から除去する。

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