Nature ハイライト
医学:膵臓がんで見つかった新たな変異
Nature 491, 7424
膵臓がんの最も多いタイプである膵管腺がんの患者142人を対象とした大規模研究で行われたエキソーム塩基配列解読とコピー数変異の解析から、この疾患とこれまで関連付けられていなかった、クロマチン修飾やDNA損傷修復にかかわる遺伝子の変異が見つかった。重要なことに、このデータから、軸索誘導分子として知られているスリットおよびセマフォリンシグナル伝達にかかわる遺伝子の異常な発現が、患者生存率の低さと関連することや、動物モデルでの疾患の発生や悪性化と関連することが明らかになった。
2012年11月15日号の Nature ハイライト
医学:膵臓がんで見つかった新たな変異
医学:HIV/エイズワクチンの標的
宇宙:「ホットジュピター」型系外惑星の軌道崩壊
量子情報科学:ドットの上の量子スピン
材料:自己駆動型アクティブマター
気候:全球の干ばつの変化傾向に関する新しい描像
進化:鳥類が現在のように多様化するまでの経緯
遺伝:アンチセンス長鎖非コードRNAが遺伝子発現を調節する
細胞:セリン生合成と解糖の結びつき
医学:T細胞ワクチンの増強法
細胞:血管での一酸化窒素シグナル伝達