Nature ハイライト

宇宙:コンパクト天体の合体がバーストを引き起こす

Nature 500, 7464

NASAのスウィフト衛星に搭載されたバーストアラート望遠鏡で2013年6月3日に検出された短期γ線バーストGRB 130603Bの位置が ハッブル宇宙望遠鏡により観測され、そうしたバーストの起源が2つのコンパクトな天体の合体であるとする有力なモデルを裏付ける結果が得られた。N Tanvirたちはバーストの約9日後と約30日後に、その位置を可視光と近赤外光の波長で画像化し、暗く急速なトランジェント天体、すなわち「キロノヴァ」の証拠を観測した。このデータの最も単純な解釈は、このバーストがコンパクト天体の合体であったとするものだ。そのような合体は、r過程による元素合成を経て重元素が相当量生成される場所である可能性が高いと考えられる。

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