Nature ハイライト 化石:エチオピアで9体の猿人化石が見つかった 2005年1月20日 Nature 433, 7023 エチオピアで少なくとも9体の原始的なヒト科の化石が発見された。これらは450万〜430万年前のもので、人類の古い祖先と思われるアルディピテクス・ラミダス(ラミダス猿人)である。報告したS Semawたちによると、化石の発見場所はエチオピアのアファール地方にあるAs Dumaで、この遺跡ではこれまでも多数の化石が出ている。今回見つかった化石は大部分が歯と顎の破片だが、手足の一部の骨もある。同じ遺跡で見つかった他の化石から、ラミダス猿人はサルやアフリカタケネズミの仲間、ウシに似た草食動物といった他の動物のそばで暮らしていたことがわかる。ただし、この猿人たちがいた場所がどんなところだったのかはまだ正確に把握できていないと、著者たちは付け加えている。この化石が掘り出された地域はかつて沼や泉や小川など変化に富んだ地形で、しかも季節的な干ばつがあったらしい。 2005年1月20日号の Nature ハイライト 宇宙:土星からの塵の流れ 化石:エチオピアで9体の猿人化石が見つかった 世界物理年2005:世にも恐ろしい殺人事件 化石:恐竜と共存していたカモの仲間 生化学:癌治療の新標的、Pokemonタンパク質 医学:生殖ホルモンについての刺激的知見 : 目次へ戻る