Nature ハイライト

地球:ニューマドリッドからの長い道

Nature 429, 6989

大陸中央部で起きる大地震の影響はこれまで考えられていたよりもずっと遠くにまで及び、ずっと長い間感知できるようだ。K Muellerたちは、テネシー州、ミズーリ州、アーカンソー州の境界で1811〜1812年に連続して起きた4回の地震からなるニューマドリッド地震活動に関連した一連の地震と余震を丹念に調べた。大陸中央部で起きる地震の余震は100年以上にわたって発生し続けることがある。このため、200年経った後でもその活動を追跡できるのである。これだけの時間が過ぎた後でさえも、意外な発見があるのだ。 新しく得られたデータを用いて、3回の地震については一種のドミノ効果、つまり1つの地震が次の地震の引き金となって起きたというモデルを構築できた。しかしながら、4つめの地震はかなり異なった地震で、200キロメートル北側のインディアナ州南部とイリノイ州南部のウォバッシュ・バレーで起きたようである。

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