Nature ハイライト 人工知能:人間並みに働きそうな研究者ロボット 2004年1月15日 Nature 427, 6971 仮説をたて、実験を考案し、結果を解釈できる「ロボット研究者」が今週号で紹介されている。このシステムは相当に効率がよく、人間がやった場合と比較するとかなり安価となる。科学の多くの側面は現在自動化されているが、これは「生産ライン」的な工程に限られることが多い。R Kingたちは、今回開発したロボットは科学的推論が可能で、実験も行う最初のシステムになると主張している。このロボットの能力を試すために、酵母のある遺伝子群の機能を調べるという難問を実験させてみたところ、その成績は大学院生たちによる成績と比べて遜色はなかった。Kingたちは、ロボットによる実験デザインまたはデータの解釈に関して、人間による入力が全くないことを強調しており、次は新薬のデザインというさらに厄介な問題に対応させようと考えている。 2004年1月15日号の Nature ハイライト 人工知能:人間並みに働きそうな研究者ロボット 物理:「超固体」がベールを脱ぐ 進化:胚の化石で系統発生の謎解き 医学:切り貼りで作られるタンパク質 宇宙:中性子星のジェット族 気候:地球を冷やす汚れた雲 目次へ戻る