クワホワー(Quaoar)は、海王星軌道の彼方の氷片に満ちた領域カイパーベルトにあり、そこでは冥王星に次ぐ大きな天体として知られている。今週号でD C JewittとJ Luuは、クワホワーの表面に氷の結晶があることを報告している。氷の結晶は、およそマイナス163℃以上でないと形成されず、この温度は太陽による加熱だけで到達可能なマイナス223℃より著しく高い。今回の赤外観測の結果は、クワホワーがおそらく衝突か、この天体の深部にある鉱物の放射性崩壊によって暖められてきたことの証拠となる。彼らはまた、氷に混ざったアンモニアを見つけたと主張している。「このことから、水−アンモニアを生じる火山活動という興味深い可能性が出てくる」と、D J StevensonはNews and Viewsで語っている。