Nature ハイライト
遺伝学:ナメクジウオの機能ゲノミクス
Nature 564, 7734
M Irimiaたちは今回、ヨーロッパに生息するナメクジウオ類のニシナメクジウオ(Branchiostoma lanceolatum)のゲノムの塩基配列解読を行い、この脊索動物の16の発生段階と9の成体組織にわたって、ゲノム、エピゲノム、トランスクリプトームのデータの情報源を作成した。これらのデータセットの解析により、発生過程を通した遺伝子調節の動態、脊索動物の成体ボディープランの基礎となる遺伝子調節に加え、脊索動物全体での遺伝子調節の保存についての手掛かりが得られた。著者たちはまた、脊椎動物における、全ゲノム重複の影響などの遺伝子調節の進化についても調べている。
2018年12月6日号の Nature ハイライト
地球化学:トリプトファンの非生物的形成
遺伝学:ナメクジウオの機能ゲノミクス
構造生物学:細菌トランスロコンの新規な構造
素粒子物理学:暗黒物質のシグナルはまだ見つからず
光物理学:極端紫外放射の屈折
物性物理学:スピンテクスチャーを変換する
環境科学:アンモニア排出のホットスポットのマップ
気候科学:過去350年で例外的なグリーンランドにおける融解速度
細胞シグナル伝達:マトリックスが決める運命
細胞生物学:葉緑体の内外包膜を結ぶ架け橋