Nature ハイライト
		
		
        
		
		神経科学:睡眠の起源
Nature 568, 7751
ショウジョウバエ(Drosophila)では、背側扇状体(dFB)に投射する睡眠促進ニューロンが、睡眠要求の関数として電気的活動とその停止の切り替えを行うが、これを仲介する共役機構は未解明である。今回G Miesenböckたちは、睡眠を遮断するとdFBニューロン内でミトコンドリアの活性酸素種レベルが上昇し、酸化された補因子NADP+がShakerカリウムチャネルのサブユニットHyperkineticに結合してニューロンの発火を高め、その結果睡眠を促すことを見いだしている。これらの知見は、特定のニューロン内で、エネルギー消費と酸化ストレスと睡眠の間に機構的関連があることを示しており、薬剤開発の新たないくつかの分子標的を示唆するものである。
2019年4月11日号の Nature ハイライト
- 神経科学:CD22の阻害は加齢脳でミクログリア機能を改善する
- 分子生物学:分解に依存したロバスト性
- 天文学:連星中性子星合体の印かもしれないX線トランジェント
- 光物理学:真空のゆらぎ
- 社会科学:道徳を説く神と複雑な社会
- 神経科学:睡眠の起源
- 植物科学:オーキシンシグナル伝達の新たな層
- ウイルス学:HIV-1感染が寛解した第2の症例
- 免疫学:SIXファミリーのタンパク質は、炎症とアポトーシスで非カノニカルNF-κB経路の活性化を抑制する


