Nature ハイライト
ウイルス学:HIV-1感染が寛解した第2の症例
Nature 568, 7751
R Guptaたちは今回、HIV-1共受容体CCR5を欠損した造血幹細胞の同種移植後にHIV-1感染が寛解した第2の臨床症例を報告している。リンパ腫治療のために幹細胞移植を受けたこの患者は、抗レトロウイルス薬の服薬を停止してもウイルスリバウンドを経験することはなく、抗レトロウイルス治療の中止後18か月間にわたってHIV-1感染の完全寛解が達成されている。この第2の症例は、寬解が起こった最初の症例である「ベルリンの患者」が例外ではなかったこと、またベルリンの患者の治療に使われた方法に比べて侵襲性がより低い細胞移植プロトコルを用いて寛解が達成できる可能性を示している。
2019年4月11日号の Nature ハイライト
神経科学:CD22の阻害は加齢脳でミクログリア機能を改善する
分子生物学:分解に依存したロバスト性
天文学:連星中性子星合体の印かもしれないX線トランジェント
光物理学:真空のゆらぎ
社会科学:道徳を説く神と複雑な社会
神経科学:睡眠の起源
植物科学:オーキシンシグナル伝達の新たな層
ウイルス学:HIV-1感染が寛解した第2の症例
免疫学:SIXファミリーのタンパク質は、炎症とアポトーシスで非カノニカルNF-κB経路の活性化を抑制する