Nature ハイライト
遺伝学:ネアンデルタール人から受け継いだCOVID-19の遺伝的リスクバリアント
Nature 587, 7835
以前、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)宿主遺伝学イニシアチブによって、ゲノム規模関連解析から得られた要約統計量が公開され、第3染色体上のある領域とCOVID-19の重症化との間に関連性が見いだされた。今回H ZebergとS Pääboは、この座位の遺伝子バリアントが高度な連鎖不平衡状態にあり、それがネアンデルタール人ゲノムには存在するがデニソワ人ゲノムには存在しない、サイズが49.6 kbのハプロタイプであることを明らかにしている。彼らはまた、このネアンデルタール人由来のハプロタイプが、南アジア系の人の約50%とヨーロッパ系の人の約16%では保有されているが、1000ゲノムプロジェクトのデータセットのアフリカ人集団にはほぼ認められないことも示している。
2020年11月26日号の Nature ハイライト
生物工学:ナノダイヤモンドを用いた量子診断プラットフォーム
ナノスケール材料:「暗い」励起子の明るい側面
気候科学:南極氷床の変動を増幅させる北半球の海水準変化
生態学:人工光と騒音は米国の鳥類の繁殖成功に複雑な影響を与える
遺伝学:ネアンデルタール人から受け継いだCOVID-19の遺伝的リスクバリアント
神経科学:脊髄再生におけるミクログリアの役割
遺伝学:単一細胞分解能でのヒト肺の生物学的性質
生化学:1つの遺伝子、複数の受容体
コロナウイルス:SARS-CoV-2の2つ目のプロテアーゼに関する知見
免疫学:cGAS–ヌクレオソーム複合体の高分解能クライオ電子顕微鏡構造