Nature ハイライト

高分子化学:分子のパッチワークを織り上げる

Nature 588, 7838

ポリマー鎖は、小さなスケールでは「分子の糸」であり、制御して操ることでさまざまな複雑トポロジーを作ることができる。この考えを拡張して、ポリマー鎖を二次元状に織った分子織物を実現することは、合成における興味深い課題である。今回D Leighたちは、金属イオンの鋳型としての能力を通して、ポリマーパッチを織り上げられることを実証している。個々のパッチは、結晶化して別々の層を形成し、チオール鎖の末端を重合させることによって互いに結合する。金属の鋳型種を除去すると、完全に織り上げられた二次元の分子パッチワークが得られる。今回の手法から、さらに複雑な超分子構造を開発する新たな機会が得られる。

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