Nature ハイライト

生態学:人工物の質量が生物量を上回る

Nature 588, 7838

今回R Miloたちは、全球の生物量(全ての生物タクソンの質量)と人工物の質量(人類によって生産された非生物固体の質量)に関して、1900年から現在までの変化を推定している。その結果、人工物の質量「人為起源物質量(anthropogenic mass)」は、20世紀初頭には全球の生物量の3%であったが、約120年を経た2020年には、全球の総生物量を上回ることが示された。現在の傾向が続けば、人為起源の廃棄物量を含む全人為起源物質量は2040年までに3テラトンを超え、地球上の生物量(乾燥重量)のほぼ3倍に達すると予測される。

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