Nature ハイライト
材料科学:二色技術を用いる3Dボリューメトリック印刷
Nature 588, 7839
3D印刷は、靴のパーツから航空宇宙用部品や人工臓器までさまざまな物体の製造に、かつてないほど広く利用されている。光を使った製造プロセスの駆動は、高度な空間的・時間的制御が可能なため、特に成功している。3D印刷の機能をさらに進化させるために、層ごとの印刷から真のボリューメトリック(体積)印刷への移行に重点を置いた取り組みがなされている。今回S Hechtたちは、光スイッチング可能な光開始剤と交差光ビームによって、限られた体積内部で重合を誘起させる、xolographyという技術について報告している。今回の手法は、現行の最先端のボリューメトリック印刷法を用いた場合と比較して、より高い精細度と速い印刷速度で目的の3D物体を生成することから、3D印刷で効果的に生成可能な物体の範囲がさらに拡大されるはずである。
2020年12月24日号の Nature ハイライト
計算科学:モデルに基づく強化学習
物性物理学:グラフェンにおける強相関トポロジカル相
光物理学:トポロジカル・プラズモニック渦
材料科学:二色技術を用いる3Dボリューメトリック印刷
漁業:タイの河川魚類の多様性、密度、生物量を育む草の根保護区
がん:膀胱アセンブロイドから得られた膀胱がんについての手掛かり
コロナウイルス:培養皿におけるヒト遠位肺とSARS-CoV-2感染のモデル化
微生物学:革新的なマルチプレックス技術を用いた微生物相のマッピング
免疫学:SARS-CoV-2スパイク三量体、もしくはRBDと複合体を形成したCOVID-19患者由来中和抗体の構造
分子生物学:ミトコンドリアDNAの転写の阻害剤