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漁業:タイの河川魚類の多様性、密度、生物量を育む草の根保護区

Nature 588, 7839

タイのサルウィン川。
タイのサルウィン川。 | 拡大する

Credit: superoke / iStock / Getty Images Plus

禁漁保護区は海洋生態系ベースの漁業管理の基礎となっており、そうした保護区が隣接する漁場にもたらす利益は、複数の近隣保護区間の相乗作用を育むような保護区の設計において最大となる。こうした海洋保護区ネットワークの手法を、河川の生物多様性や内水面漁業に応用できるかどうかは、ほとんど検証されていない。今回A Koningたちは、タイ北部のサルウィン川流域に設定された地域社会ベースの小規模な保護区のネットワークが、そうした保護区での魚類の種の豊富さ、密度、生物量を著しく増大させたことを明らかにしている。得られた知見は、世界の河川がかつてない圧力にさらされている現状において、地域社会が支える保護区のネットワークが生物多様性を保護して漁獲量を増大させる一般化可能なモデルとなることを示唆している。

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