Nature ハイライト
神経科学:皮質と線条体の関係の部位対応性
Nature 591, 7850
大脳皮質と線条体は共に、複数の感覚・運動・認知機能と関連しているが、活動が一方から他方へと移動する際にどのように変化するかは不明である。M Caradiniたちは今回、マウスにおいて大規模な画像化と活動記録を用い、皮質の活動と背側線条体の活動の間に因果的で部位対応的な関係があることを明らかにするとともに、さまざまな行動において皮質活動から線条体活動を予測できることを示している。これらの知見は、線条体活動が皮質活動の整合的で因果的な部位対応的マッピングを反映しているとする結論を支持し、行動の基盤にある回路構成の理論に制約を与えている。
2021年3月18日号の Nature ハイライト
材料科学:ファンデルワールスヘテロ構造を巻物状に巻く
環境科学:米国本土の河川の3分の2が地下の帯水層に水を失っている可能性
地球物理学:海洋トランスフォーム断層の三次元的性質
動物学:ヤツメウナギ類のアンモシーテスは比較的最近出現した
集団遺伝学:古代DNAでたどる東アジア人の集団史
神経科学:皮質と線条体の関係の部位対応性
幹細胞:機械力が幹細胞ニッチを維持する
進化微生物学:硝酸の消費を伴う呼吸
コロナウイルス:ヒト化マウスにおけるSARS-CoV-2の複製と抑制
細胞生物学:ミトコンドリアDNA切断の細胞による感知
生物工学:バイオセンサーの新しい定番