Nature ハイライト
惑星科学:極域のオーロラによる木星の上層大気の加熱
Nature 596, 7870
木星の上層大気は、特に低緯度域で、太陽による加熱から予測されるよりも温かい。長年にわたり、これは、オーロラによって極域に蓄えられたエネルギーの再分配により説明されると推測されてきたが、大循環モデルでは、エネルギーは閉じ込められていて低緯度域に伝搬できないことが見いだされているため、他のモデルが検討されてきた。これまでの観測結果は、この問題を解決するための十分な分解能がなかった。今回J O'Donoghueたちは、エネルギーの流れを追跡するのに十分な分解能のある観測結果について報告しており、実際に極域からのエネルギーが低緯度域に輸送されていることを見いだしている。
2021年8月5日号の Nature ハイライト
惑星科学:極域のオーロラによる木星の上層大気の加熱
光物理学:非線形フォトニック系における量子化された輸送
物性物理学:液体金属類似物質における擬ギャップ
有機化学:電気化学的なアジリジン合成方法
進化学:はるかに古い海綿動物の化石候補
神経科学:発達中の神経系の空間パターンを決める
コロナウイルス:SARS-CoV-2の懸念される変異株に対するモノクローナル抗体の有効性
コロナウイルス:SARS-CoV-2 mRNAワクチンはロバストな胚中心B細胞応答を誘導する
微生物学:共生菌類に対するIgA応答
遺伝学:CpGアイランド遺伝子を活性化する
構造生物学:細胞周期におけるセパラーゼ調節の構造基盤