Nature ハイライト
コロナウイルス:SARS-CoV-2の懸念される変異株に対するモノクローナル抗体の有効性
Nature 596, 7870
今回R ChenとM Diamondたちは、新たに出現している重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)変異株の変異が、動物モデル(ハムスターやマウス)でさまざまなモノクローナル抗体やモノクローナル抗体のカクテルの有効性にどのような影響を及ぼすかについて報告している。これまでの研究では、これらの変異株の変異が、in vitroで抗体の結合性や中和活性にどのように影響を与えるかについて調べられてきたが、今回の研究はin vivoにおける最初の主要な研究である。著者たちは、臨床開発中の抗体カクテル製剤は、全てではないがその多くが、現在流行している主なSARS-CoV-2変異株に対して十分な有効性を保持しているだろうと結論している。
2021年8月5日号の Nature ハイライト
惑星科学:極域のオーロラによる木星の上層大気の加熱
光物理学:非線形フォトニック系における量子化された輸送
物性物理学:液体金属類似物質における擬ギャップ
有機化学:電気化学的なアジリジン合成方法
進化学:はるかに古い海綿動物の化石候補
神経科学:発達中の神経系の空間パターンを決める
コロナウイルス:SARS-CoV-2の懸念される変異株に対するモノクローナル抗体の有効性
コロナウイルス:SARS-CoV-2 mRNAワクチンはロバストな胚中心B細胞応答を誘導する
微生物学:共生菌類に対するIgA応答
遺伝学:CpGアイランド遺伝子を活性化する
構造生物学:細胞周期におけるセパラーゼ調節の構造基盤