Nature ハイライト
コロナウイルス:SARS-CoV-2 mRNAワクチンはロバストな胚中心B細胞応答を誘導する
Nature 596, 7870
胚中心はリンパ系の構造で、そこではB細胞が感染やワクチン接種に応答して親和性に基づく選択を受け、記憶B細胞と長寿命の形質細胞へと分化し、これらが防御抗体レベルを維持する。今回A EllebedyとJTurnerたちは、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に対するmRNAワクチンであるBNT162b2ワクチンの接種を2回受けた32人のコホートにおいて、初回接種から7週間にわたって長期的な胚中心B細胞応答と形質芽細胞応答を調べた。SARS-CoV-2 mRNAワクチンは、ロバストで持続的な胚中心B細胞応答を誘導し、これは持続的な高親和性の体液性免疫に不可欠であることが明らかになった。
2021年8月5日号の Nature ハイライト
惑星科学:極域のオーロラによる木星の上層大気の加熱
光物理学:非線形フォトニック系における量子化された輸送
物性物理学:液体金属類似物質における擬ギャップ
有機化学:電気化学的なアジリジン合成方法
進化学:はるかに古い海綿動物の化石候補
神経科学:発達中の神経系の空間パターンを決める
コロナウイルス:SARS-CoV-2の懸念される変異株に対するモノクローナル抗体の有効性
コロナウイルス:SARS-CoV-2 mRNAワクチンはロバストな胚中心B細胞応答を誘導する
微生物学:共生菌類に対するIgA応答
遺伝学:CpGアイランド遺伝子を活性化する
構造生物学:細胞周期におけるセパラーゼ調節の構造基盤