Nature ハイライト

物性物理学:液体金属類似物質における擬ギャップ

Nature 596, 7870

結晶固体や、液体のように短距離秩序を持つ相では、その電子バンド構造によって巨視的特性の多くが決まる。液体金属のバンド構造は数十年前に予測されていたが、その測定は、固体と比べてはるかに困難であった。今回K Kimたちは、液体金属に類似した系、つまり結晶固体と無秩序ドーパントの界面を調べ、そのバンド構造を測定した。その結果、予測されていたバンドの屈曲と、創発する擬ギャップが観測された。今回の結果は、例えば非従来型超伝導体の銅酸化物のような、無秩序ドーパントを含有する他の結晶固体の理解に役立つ可能性がある。

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