Nature ハイライト
光物理学:ひずみ制御型赤外デバイス
Nature 596, 7871
赤外スペクトルの短波長領域と中波長領域は、通信、撮像、分光学のさまざまな応用に重要である。この領域で動作するデバイスは、比較的狭い範囲の波長でしか動作しないことが多く、スペクトル窓を最大限広げるには、さまざまな材料やデバイス構造を組み合わせる必要があり、複雑さが増してしまう。今回H Kimたちは、黒リンを用いた発光デバイスと検出デバイスについて報告している。これらのデバイスの動作波長は、スペクトルのまさにこの領域にわたって能動的に調整できる。今回の開発の要は、黒リンの電子バンドギャップの非常に大きなひずみ感度であり、この材料を用いたオプトエレクトロニクスデバイスの動作波長を対象とするスペクトル領域に変えるには、軽く曲げるだけで十分である。
2021年8月12日号の Nature ハイライト
プラズマ物理学:プラズマ核融合に向けて重要な試験に合格したステラレーター
光物理学:ひずみ制御型赤外デバイス
材料科学:機械的に調整できる布地
化学:1つに勝る2つの触媒
コロナウイルス:懸念される変異株B1.351およびP.1に対するAd26.COV2.Sワクチンの免疫原性
コロナウイルス:BNT162b2ワクチンは懸念される変異株B.1.617とB.1.525に対する中和活性を誘導する
コロナウイルス:SARS-CoV-2デルタ変異株の抗体による中和
代謝:栄養素ロイシンの感知
老化:少ない方が良い
分子生物学:スプライシングの際に行われる間接的な校正