メンタルヘルス：COVID-19とメンタルヘルス

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）は、孤独感、恐怖、不安、不確実性など、メンタルヘルスの負の転帰と関連する多くの状態を引き起こした。今回M Brülhartたちは、19か国においてメンタルヘルスヘルプラインにかかってきた電話相談を解析することによって、これらの経験の変化を定量化している。その結果、電話相談の件数は最初のアウトブレイク（集団発生）の6週間後に、パンデミック（世界的大流行）前の水準よりも35％高いピークに達し、その後減少したことが分かった。電話相談で増加したのは、主に恐怖や孤独感に関するものであり、人間関係の問題、経済的な問題、暴力、自殺念慮についての電話相談は、減少あるいはパンデミック前と変わらなかった。

目次へ戻る