Nature ハイライト
微生物生態学:多数のバイオームにわたる微生物遺伝子マップ
Nature 601, 7892
多数のバイオームにわたる微生物遺伝子の分布パターンは、ヒトや動物、そして地球の健康にも関わっている。P Borkたちは今回、14の生息地にまたがる1万3000を超えるメタゲノムデータセットを用いて、微生物遺伝子カタログを構築したことを報告している。このカタログの解析から、ほとんどの遺伝子は単一の生息地に特異的であるが、可動性遺伝子と抗生物質抵抗性遺伝子は広範囲に存在することが示唆された。これらの塩基配列をタンパク質ファミリーへクラスタリングすると、ごく一部のファミリーに大部分の遺伝子が含まれることが明らかになった。塩基配列のバリエーションの解析によって、今回のデータから、各タンパク質ファミリー内で観察される大部分の遺伝的変動が中立あるいはほぼ中立であることが示唆された。
2022年1月13日号の Nature ハイライト
天文学:C–O–Neの星雲におけるWC/WO型星の爆発
物性物理学:ボソン系の異常金属相
工学:MRAMデバイスのクロスバーアレイ
エネルギー科学:電池の電解質用のエラストマー
環境科学:大気汚染への曝露の格差の拡大
考古学:卵殻のビーズがつないだアフリカの古代ネットワーク
神経科学:関連情報を選択的に記憶に保存する
植物科学:イネの免疫受容体を介した防御機構
微生物生態学:多数のバイオームにわたる微生物遺伝子マップ
生物地球化学:メタン生成菌における炭化水素分解経路
がん:ピートのパラドックスを検証する
分子生物学:DNA修復におけるHELQの2つの機能
生化学:SLGTによるナトリウムおよび水の輸送機構
生化学:構造から分かったグルコース輸送体阻害剤の作用機構