赤外線観測でDNAの二重らせんのように見える星雲が、銀河系の中心付近で見つかった。 M Morrisたちは、銀河系中心の磁場を調べていた際に、ダストの熱放射を観測するためスピッツァー宇宙望遠鏡に搭載した特殊カメラを使って、二重らせん状になった星雲を見つけた。そしてこの観測結果から、二重らせんの星雲が、銀河面に対して垂直な中心軸のまわりを回転しているという結論を導き出した。 銀河系中心の磁場は、興味深い研究領域である。それは、磁場が分子雲の軌道に影響を与えたり、星の形成を抑えたり、宇宙線を銀河系中心から送り出したりしている可能性があるからだ。