Nature ハイライト
構造生物学:溶液中巨大分子構造の新しい評価方法
Nature 496, 7446
巨大分子複合体の解析の際には、X線あるいは中性子線による小角散乱(SAS)を使う方がX線結晶構造解析よりも容易であり、ことにタンパク質や柔軟性の高い複合体の場合にはこの手法が有用となる。J TainerとR Ramboは、溶液由来の複合体構造の正確さを検証できる、新規な一連の定量的計量法を考案した。この改良によって、ハイスループット解析を行う際のSAS特有の機能がさらに強化され、溶液中の柔軟な巨大分子やナノ粒子の研究にまでこの方法が使えるようになると考えられる。
2013年4月25日号の Nature ハイライト
量子物理学:「量子性」を検証する古典的方法
システム生物学:ヘルパーT細胞の分化の制御
免疫:HIVの進化と抗体形成のパターン
構造生物学:溶液中巨大分子構造の新しい評価方法
計測:生細胞内の生体磁気構造体を視覚化する
地球:マントル物質循環の時間スケール
遺伝:ゼブラフィッシュのゲノム解読
免疫:高塩濃度と自己免疫疾患との関連
構造生物学:リン酸輸送体タンパク質の構造