Nature ハイライト

構造生物学:溶液中巨大分子構造の新しい評価方法

Nature 496, 7446

巨大分子複合体の解析の際には、X線あるいは中性子線による小角散乱(SAS)を使う方がX線結晶構造解析よりも容易であり、ことにタンパク質や柔軟性の高い複合体の場合にはこの手法が有用となる。J TainerとR Ramboは、溶液由来の複合体構造の正確さを検証できる、新規な一連の定量的計量法を考案した。この改良によって、ハイスループット解析を行う際のSAS特有の機能がさらに強化され、溶液中の柔軟な巨大分子やナノ粒子の研究にまでこの方法が使えるようになると考えられる。

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