Nature ハイライト

地球:拡散クリープ下でのカンラン石の結晶軸の整列

Nature 502, 7471

転位クリープ下で生じるカンラン石の結晶学的選択配向性は、地球上部マントルの弾性的異方性の主な原因であると考えられており、地震学の分野ではマントル流の方向を決定するために使われることが多い。宮崎智詞(東京大学)たちは、鉄を含まないカンラン石粒子は、透輝石またはメルトと共存すると、拡散クリープの下で結晶選択配向性が発達し得ることを示している。さらに、固相温度に近い温度でのこうした拡散クリープから、水平方向の強い異方性が予想されることも明らかにされた。

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