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古生物学:位置付けの決まった「大付属肢」節足動物

Nature 502, 7471

大付属肢節足動物の一種<i>Leanchoilia illecebrosa</i>の化石。<i>Alalcomenaeus</i>とは近縁で、鋏角類とは遠縁に当たる。
大付属肢節足動物の一種Leanchoilia illecebrosaの化石。Alalcomenaeusとは近縁で、鋏角類とは遠縁に当たる。 | 拡大する

Credity: Xianguang Hou/YKLP, China

「大付属肢」節足動物は、肢に関節のあるカンブリア紀の絶滅生物であり、大型で爪に似ていることが多い付属肢が、現生節足動物には見られないような形に配置されている。その進化的な類縁関係に関しては議論が多い。今回G Edgecombeたちは、マイクロコンピューター断層撮影法を使って、中国で見つかった保存状態の極めて良好な大付属肢節足動物Alalcomenaeusの化石から神経構造を再構築した。その神経系に見られる複数の特徴が、鋏角類(クモ、サソリ、ダニ、カブトガニなど)と特異的に共通していることが分かり、大付属肢節足動物が明確に節足動物の系統樹上に位置付けられ、また、5億2000万年前にはすでに鋏角類の神経構造が進化していたことが明らかになった。

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